もの思いの譜

ここには私が撮影した写真を中心に詩やエッセイを書き込んでいます。

写真 上野公園 うつ病と体

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■写真   上野公園 1月3日夕方

■   うつ病と体

 私の仕事は鍼灸マッサージ師である。この仕事をはじめて30年ほどになるが、今

から20年ほど前のこと、ある青年が治療にきた。彼は最初はボクシングのトレーニ

ングで体をこわして体全体が痛いので何とかしてほしいという内容だった。

 体中が強く緊張していて歩行時の動きもぎくしゃくしていてとても重症だと思っ

てそれを改善するための施術に専念した。3日おきぐらいに来院して2週間ぐらいで

かなり緊張もゆるんで彼も楽になったのだろう、そのあたりから彼の話の中に・・

実は自分は うつ病パニック障害があり精神病院に通院しているという話をする

ようになった。当初からそれを知っていたら治療を断ったかもしれないが体の治療

から始めたために、その話を聞いてもとくに違和感も感じなかったし施術が変わる

こともなかった。

 そういったことを半年ほど続けるうちに彼の体はもちろんだが精神症状もかなり

の改善がみられた。いまから思えば自律神経の症状が改善すれば精神状態もよくな

るのは当然なのだが当時は うつ病などの精神病は脳の病気というのが一般的だっ

たため、体の施術で精神病まで治ってくることに彼も私も驚いたし喜んだ。

 このことがきっかけで私は東洋医学で うつ病パニック障害統合失調症など

精神疾患のための治療ができるかもしれないと思うようになった。

体を通して精神にアプローチする治療は、精神症状が重い場合には効果がみられな

いし、すぐに効果が現れない場合も多いが、一定の条件が合うととても明瞭な効果

が現れる場合がある。私が過去にそうだったようにほとんどの人は、精神病は脳の

病気という意識があるため多くの人は はりやマッサージなんかで うつ病が治る

の?という疑念をもって来院される。そんな中で あ!これか!というふうに意識

が変わるきっかけが生まれ、もっとも基本になる精神力/体力の火が再燃するよう

になる。ただ何十年かかけて作られた性質や体質はそう急には変わらないから精神

症状がきれいさっぱりとなくなるようなことはない。それでも最低限の仕事や家事

は何とか続けられるぐらいには改善できる。

 もし現在そういった苦悩を抱えている人がいたら電話やメールなどでぜひ相談し

てほしいと思う。もしかしたら何か回復のきっかけになれるかもしれない。

■体のこと心のこと ご相談お問い合わせは

  西尾はり灸マッサージ治療室

  東京都台東区竜泉1−25−10

  電話 03−6887−0006

  http://www.nishio-pc.sakura.ne.jp/

  mail: iela_asagaya@yahoo.co.jp

       iela.nishio@gmail.com

写真 夜の植物たち 視覚障害者とパソコン

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■写真   夜のあちら闇のこちら  夜の植物たち

視覚障害者とパソコン

視覚障害者が使うパソコンは一般的な Windowsがインストールされたものならど

れも使うことができます。そこに画面読み上げソフト(スクリーンリーダー)をイ

ンストールすることで画面を見なくても全てキーボードだけでほとんどのソフトを

操作することが可能になります。このソフトウエアは、テキストリーダーや音声認

識と誤解されやすいようですが機能がまるで違います。

このおかげで情報障害といわれる視覚障害者がその気になれば情報発信ができたり

プログラミングもできてしまうようになりました。

 しかし現実的な問題として Webアクセシビリティに配慮されていない Webペー

ジがかなり多くなりつつあるという点です。ここのはてなブログでも、私のページ

を見て ☆マークをいただいたのに、いただいた方のページで☆をつけようとして

も音声とキーボードだけでは操作ができません。ただ私のやり方がまだ理解不測な

のかもしれませんが、webのユーザーインターフェイスとして ぱっと見たらさっ

と操作ができるという構成の多くは画像をみてマウスで操作するというつくりにな

っている場合が多く、音声を聞きながらキーボードで操作するにはとても使いにく

いか使えないか・・というページがとても多いのが現実です。

ただこれはページ作者の悪意ではなく、私たちのようなユーザーの存在を知らない

ことにあるのも理解しています。どうでもいいようなページはどうでもいいのです

が、有用なページであればそのつど知らせてゆく活動をここ10年ぐらい続けていま

す。できればもっと高いレベルでの統一された知識や構造が必要だと考えます。

写真 飛鳥山公園 夜の紅葉 2014-12-11

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■写真   飛鳥山公園 夜の紅葉

■   

 JR王子駅近くにある 飛鳥山公園は春の桜で有名な公園だ。江戸自体の徳川の

殿様が江戸の庶民のために桜見物を認めたところらしい。

1周1kmほどの小さな公園だが起伏もあり紅葉もまだ鮮やかだった。

 いつも私の写真撮影のガイドをしてくれるYさんはもとダイバーで海中撮影をし

ていた人なので風景を的確にとらえて私に説明してくれる。

私はその説明をイメージしながら露出や角度を決めてシャッターを押す。

だいたい一発できれいに決まることは少なく、明るすぎたり暗すぎたり角度がだめ

だったりするので露出や角度を変えて何枚か撮る。

夜の撮影にはこれまで三脚を使っていたがやや明るい単焦点レンズにしてからは、

一脚でも何とかなることがわかった。

■ 新宿 Nikonショールームにて 

■ 新宿 Nikonショールームにて。

視覚障害になってからは写真を撮るなどということは絶対にできないと思っていた

が、前に書いた 視覚障害者と一緒に写真を楽しむ会に参加し代表の尾崎氏のおか

げで、私も写真を撮影し楽しめるかもしれないとは思った。しかし問題はカメラ本

体にあるのでそこで3年ほど躊躇していた。

コンパクトデジカメは家族で使うためにもっていて露出補正などある程度の操作は

できるものの、絞りやシャッター速度やISO感度など撮影に必要な値を細かく設定

することは画面を見なければできないと思っていた。現実にそういう機種も覆い。

 ネットでとりあえず各種メーカーのカタログを読んでもそこらあたりがいまひと

つよくわからない、さらにメーカーのサポートセンターに電話してみて、一眼レフ

なら Nikon コンパクトデジカメなら RICOHのgrがなんとか使えそうだとわかっ

たので新宿のショールームに実機を見に行くことにした。

 7月中旬の蒸し暑い雨の日だったが知人とともにまず Nikonのショールームに入

った。

 視覚障害者が写真撮影をすることはほとんどないので、いきなり私が行くと・・

やや冷淡な対応をされるか、どう対応したらいいか大慌てになるか・と予想してき

たのですが・・対応した女性職員の方はまるであわてることもなく、希望の機種を

聞き、私の横についてカメラ本体の説明をしてくれました。

視覚障害者が一番困るのは、画面を見て操作するなどのタッチパネルの操作で、こ

れは画面が見えなければどうにもできないのでお手上げです。またモードダイヤル

やコマンドダイヤルのように回して操作するものはその開始位置や終了位置などを

どこかで把握できなければ迷子になってしまう。

私が希望した D3300は操作キーやボタンががっちりと出っぱっていて指先で確認

しやすいということ。モードダイヤルはダイヤル上面に点のシールを貼り、どこが

どのモードかを覚えてしまえば現在位置を把握できる。コマンドダイヤルはどちら

かに回しきったときにそれ以上数値が動かないので迷子になったら左端まで回して

そこから数値を上げていく。絞りは値が少ないのでいくつ回せばどの値かはわかる

がシャッター速度は数値が多いので 30秒から1/8秒までのクリック数を覚えてお

けば確実に把握できる。 ISO感度はFNキーに割り当ててあるのでこれも数値を覚

えてしまえば確実に把握できる。バッテリーやメモリーカードの取り出し、レンズ

交換なども問題なかった。

 ということで Nikonの一眼レフはおおよそこのような操作で統一されているの

で上位機種に移行したときも安心できるとわかった。

 ともあれ目の見えない私の質問を的確に把握して丁寧に説明していただいたこの

ときの女性職員の方には心から感謝しています。

写真 夜のあちら闇のこちら 心の病気とイルミネーション

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■写真テーマ   夜のあちら闇のこちら

12月になりました。今年は例年より寒さが厳しいようです。

 毎年この時期になると世の中が忙しくなり、また街がイルミネーションなどでい

っそう華やかに彩られたりします。またクリスマスやお正月など恋人どうし友達ど

うし家族ぐるみなど周囲と一緒になって楽しむイベントも多くなります。

 うつ病パニック障害など精神疾患で苦悩されている方々にとっては、おそらく

この時期が1年でもっとも孤独になりやすい/世間から取り残された気分になりや

すい時期ではないでしょうか。でもいつか必ず苦悩から解放される時期がくること

を思って今はなんとか我慢もして乗り越えていってほしいなと思います。

写真はうちの近所の とりの市と一葉桜の地味なイルミネーション。

■体のこと心のこと ご相談お問い合わせは

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