◇ 写真 自分が見ているかもしれない世界(1)
◇ コメント
このことは何度か書いたがまた書いてみる。
目がもともと見えない/途中で見えなくなった人を視覚障碍者というが、一般に目が
みえなくなると何も見えない、真っ暗闇になると思われているし私も前はそう思って
いたが実際に自分が視覚障害になってみたらそんなこともなかった。
要は説明されればそれをイメージ画像にすることはできる。それが現物とは多少違っ
ていてもとくに困ることはほとんどない。
ただやはり現物の色や形などを目で確認することはできないし、ふだん歩いている
道に突然工事中の看板がおかれているというような変化に適応することは難しい。
私が写真を撮り始めたのは視覚障害になってからだが、とくに何かを表現するよう
な写真の場合、頭の中のイメージ画像に近いものに具現化するほうが面白いものがで
きることを知ったことが楽しくて10年も続けることができたのだと思う。
(続く)